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モンゴル

評価:
¥ 1,000
Amazonランキング: 37710位

 
JUGEMテーマ:映画

モンゴルの英雄を日本人が演じる!? やっぱり、チンギス・ハーンは源義経なのか!?

若き日のチンギス・ハーンを描いたモンゴル映画。浅野忠信が主演し、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたことでも話題になった作品。以前から見ようと思っていたんだけど、ようやく見れた。

チンギス・ハーンを描いた作品は結構ある。有名どころで言うと、井上靖の小説『蒼き狼』。正直言うと、僕のチンギス・ハーン像はこの作品のイメージが強い。映画も何作かあるけど、最近だと日本でも反町隆史主演の『蒼き狼 地果て海尽きるまで』というのがあるが、僕は未見。いずれ見てみるつもり。

そもそもチンギス・ハーンがどんな人かと言うと、歴史上、最も巨大な帝国を築き上げた英雄。正確に言うと、彼の子や孫の世代でモンゴル帝国の版図は最大になり、朝鮮半島から東欧までを支配したというのだから、これはやっぱりとてつもない。この映画で描かれるのは、そんなチンギス・ハーンがまだテムジンと呼ばれる若き日の苦難の物語。妻・ボルテとの出会いから、盟友・ジャムカとの対決までが描かれる。僕はこの映画を楽しく見れた。

最初にこの作品のことを聞いた時「何でわざわざ自国の英雄の映画を作るのに、主演を日本人にやらせるんだろ?」と思った人も少なくないだろう。理由を考えるとき「その方が売り込みやすい」というのを真っ先に思いついたけど、実際に見てみると、それだけじゃない理由も垣間見える。この映画でのテムジンは終始「モンゴル人の価値観にとらわれない男」として描かれる。なるほど、それなら自国の人間以外をキャスティングする必然性もなくはない。浅野忠信も好演してると思う。

ここからはちょっと妄想。「チンギス・ハーン=源義経」という珍説をご存知だろうか?明治時代に日本で流布した珍説で勿論、今では完全に否定されてる。実はこの映画を見て、僕は「チンギス・ハーン=義経」説が思い浮かんだ、というのも、浅野忠信はかつて映画『五条霊戦記』で義経を演じている。もし、このあたりの情報を得た制作サイドが、洒落っ気で浅野忠信をチンギス・ハーンにキャスティングしたとしたら……あるわけないよね。


見所チェック!
  • 「チンギス・ハーンが英雄すぎる!」と言いたいところだけど、まあ、自分の国の英雄の話だからね。
  • ライバルで盟友のジャムカを演じるスン・ホンレイのカッコ良さ!
  • 全編に漂う『マッドマックス』的な匂い。


DATA-----------------------------------------------
モンゴル(2007/ドイツ・カザフスタン・ロシア・モンゴル)
監督:セルゲイ・ボドロフ
脚本:セルゲイ・ボドロフ
出演:浅野忠信、スン・ホンレイ、アマデュ・ママダコフ
   クーラン・チュラン
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at 12:53, Zhi-Ze(ジーズ), マ行

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猿の惑星

 
JUGEMテーマ:映画


全く予備知識なしの小学生に『猿の惑星』を見せてみた。


『猿の惑星』って映画は、ラストの意外性に大きな魅力のある作品だと思うけど、公開から40年以上経った現在では、もはやネタバレを気にするのが、バカバカしくなるくらいに誰でも結末を知っている。たぶん作品自体を見たことがなくても、ラストだけは知ってるって人も多いと思う。

そこで、『猿の惑星』という作品について、全く予備知識を持っていない僕の息子(小6)に『猿の惑星』を見せてみた。

冒頭、ひたすらウラシマ効果について、自分の知ってる知識(まあ、小6程度のレベルです)を語る息子。テイラー(チャールトン・ヘストン)らの宇宙船が惑星に到着したところで、「この惑星って実は○○なんちゃうん?」となかなか鋭いツッコミ。改めて観てみると、冒頭のこの段階で結末を示唆する伏線は確かにある。単にサプライズ一発の結末ではないんだ。

猿が登場。人間が猿に追われたり、テイラーが檻に入れられたりするのを観て「この惑星に生れてたら最悪やったな」を連発する。どうやら、「この惑星って実は○○なんちゃうん?」は薄れている様子。この辺りの世界観の構築の仕方は確かに絶妙。このキチンとした世界観があるから結末の意外性が生まれる。

テイラーが裁判にかけられるシーン。息子が「“見ざる言わざる聞かざる”の三猿になってる!」とドヤ顔で指摘。画面を見ると、確かに三匹のオラウータンが“見ざる言わざる聞かざる”のポーズで並んでる。これは言われるまで気付かなかった。うちの息子、意外と慧眼じゃないか!

遺跡のシーンの前後あたりから「やっぱり、この惑星って○○かも?」と冒頭の疑念が徐々に復活しだした様子。そして、あのラストシーン「やっぱり!」と大喜び。意外性と納得度が彼の中で高い位置でシンクロした様子。

『猿の惑星』って映画は、子供にも伝わるシナリオの面白さが魅力。納得度と意外性の共存するラストは、やっぱり映画史に残る結末だと思う。素晴らしい。


見所チェック!
  • 猿社会のディテール。
  • 是非とも「“見ざる言わざる聞かざる”の三猿になってる!」は確認してください。
  • 勿論,映画史に残るラストシーン。


DATA-----------------------------------------------
猿の惑星(1968/アメリカ)
監督:フランクリン・J・シャフナー
原作:ピエール・ブール
脚本:ロッド・サーリング、マイケル・ウィルソン
出演:チャールトン・ヘストン、キム・ハンター
   ロディ・マクドウォール、リンダ・ハリソン
   モーリス・エヴァンス、ジェームズ・ホイットモア
   ジェームズ・デイリー、ロバート・ガナー
   ルー・ワグナー、ウッドロウ・パーフレイ
   ライト・キング、ポール・ランバート 他
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at 00:17, Zhi-Ze(ジーズ), サ行

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チョコレート・ファイター

 
JUGEMテーマ:映画


ジージャーにハートを完全に鷲掴みされてしまった。これだよ!僕がずっと待ってた映画はこれ!


タイ映画は侮れない。『レイン』『アタック・ナンバー・ハーフ』『マッハ!』と僕も好きな映画が結構ある。そして、そのリストの中に『チョコレート・ファイター』も加わった。

主人公は脳の発達障害のある少女ゼン(ジージャー・ヤーニン)。母(アマラー・シリポン)は元タイマフィアのボスの女だったが今は重い病を患っている。偶然見つけた母の帳簿にはかつて母が金を貸していた相手のリストが載っていた。ゼンは幼なじみのムン(タポン・ポップワンディー)と一緒に、母の薬代の為に借金の取り立てを始める……というのがストーリーだけど、正直、ストーリー自体はそう斬新ではないし穴もある。この映画の魅力はストーリーではなく、とにかく主人公のゼンというか、ゼンを演じるジージャーが素晴らしい!ということに尽きるのだ。

劇中の設定でゼンは、あらゆる体術を見ただけで自分のものに出来る能力を持っている。家の隣のジムで行われているムエタイのトレーニング、テレビのカンフー映画。それらをゼンは見ただけでマスターしてしまう。で、勿論、それは劇中で超カッコイイ、アクションとして爆発するわけだ。

で、この設定を見事に演じているのがジージャーだ。とにかくアクションが素晴らしい。全編、ほぼ格闘シーンの連続なのだけど、どの場面も本当に美しい。怪鳥音を発しながらブルース・リーをオマージュしたアクションを見せる場面も、物凄く様になっている。僕は女性の格闘アクションで、これほど見事なものを見たことがない。彼女を見出した時点で大勝利だ。

また、ジージャーを生かす演出も抜群。特にジージャーのアクションを受ける人たちがエライ。ホントに何人か死んでるんじゃないか?と疑いたくなるシーンの連続。エンドロールで流れるメイキングを見るとますますそう思える。

総合的に見ると欠点の目立つ映画でも、何か一つ突き抜けた魅力があれば、それだけで傑作になる。この映画はまさにそういう傑作だ。


見所チェック!
  • とにかくジージャー。彼女のアクションが素晴らしい。
  • 日本人ヤクザ役で出演している阿部寛も結構頑張ってる。
  • ストーリーは穴もあるけどシリアスで僕は好き。
  • 全く笑えないメイキングも必見。


DATA-----------------------------------------------
チョコレート・ファイター(2008/タイ)
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
脚本:チューキアット・サックウィーラクン
出演:ジージャー、阿部寛
   ポンパット・ワチラバンジョン
   アマラー・シリポン、イム・スジョン
   タポン・ポップワンディー 他
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at 23:24, Zhi-Ze(ジーズ), タ行

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ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

評価:
¥ 2,650
Amazonおすすめ度:
期待を裏切らない
ドラマ版を視聴してから見てください
泣いた

JUGEMテーマ:映画
 
「テレビドラマがヒット」→「映画化決定!」の最悪の例。僕は「続きは映画館で商法」に断固反対!


僕はテレビシリーズの続き、それもクライマックスを映画でやるって商売のやり方には否定的な立場なんだけど、この『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』は、その最悪の例なんじゃないかな?

「ライアーゲーム」という参加者同士が騙し合い、それぞれれのマネーを奪い合うゲームを描くドラマなわけだけど、テレビシリーズが好評だったらしく、続編が製作され、今回の映画化となった。実を言うと、僕はテレビシリーズは結構好きで毎週見てた。ただ、そんな僕でもこの映画はちょっと頂けない。

毎回毎回、参加者が違うゲームを行い、その中での駆け引きや葛藤でドラマを作っていくわけだけど、ゲームの内容と参加者は違うだけで、ゲームの展開は毎回ほぼ同じ。主人公のナオ(戸田恵梨香)がバカ正直に人を信じて窮地に陥るが、最終的にはみんながナオに感化されてメデタシメデタシ。第1シーズンあたりまでは良かったけど、さすがに毎回、同じパターンだと食傷気味。この映画も、そのパターンからはずれないのだから、意外性なんてあるわけがない。

ストーリー構成がパターン化してるから、キャラクターで変化を付けようと考える。それは、テレビシリーズではある程度成功してたと思う。シーズン1ならヨコヤ、シーズン2なら葛城といったライバルを登場させて、ナオや秋山(松田翔太)との関係でドラマを作って、それぞれのキャラに魅力を与えていたと思う。しかし、映画では何せキャラクターの背景が全く描かれない。これは主人公のナオや秋山も例外ではない、それまでのテレビシリーズを見てないと、二人の人物像や関係も全く意味不明なんじゃないかな?

映画館で見るべきスケールの大きさも感じないし、少なくとも観客としては、わざわざ映画でやる必然性を全く感じない。「テレビシリーズの結末をどうしても見たい」という人だけ見れば良い映画。もっとも、そう言う人に向けた作品だとしても、お世辞にも出来の良い映画とは言えないけどね。

唯一、タイトルバックの音楽と映像だけは、なかなかカッコ良かった。


【見所チェック!】
  • タイトルバックはカッコ良かった。
  • タイトルバックはカッコ良かったよ。
  • タイトルバックはカッコ良かったね。


DATA-----------------------------------------------
ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ(2009/日本)
監督:松山博昭
原作:甲斐谷忍
脚本:黒岩勉、岡田道尚
出演:戸田恵梨香、松田翔太、田辺誠一、鈴木浩介
   荒川良々、濱田マリ、和田聰宏、関めぐみ
   秋本祐希、永山絢斗、鈴木一真、松村雄基
   吉瀬美智子、渡辺いっけい 他
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at 01:15, Zhi-Ze(ジーズ), ラ行

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シャーロック・ホームズvsモンスター

評価:
¥ 4,491
Amazonおすすめ度:
しゃらくせぇ ホームズ
主人公はホームズ+ワトソンであって欲しくないとすら感じた作品
パッケージ詐欺

 
JUGEMテーマ:映画

あのシャーロック・ホームズとワトソンの名コンビが、19世紀末のロンドンを舞台に恐竜やドラゴンと大バトル!……本当にそういう映画です!

このテの映画はパッケージやタイトルに騙されることが多い。この映画のパッケージにはティラノサウルスと炎を吐くドラゴンらしきものが描かれていて、タイトルは『シャーロック・ホームズvsモンスター』。僕も騙されるつもりで見たんだけど……一つも嘘じゃなかった!

19世紀末のロンドン。海峡で大金を積んだ船が沈没するという事件が起こる。生き残った乗組員は巨大な怪物に襲われたと証言する。事件の調査を依頼されたホームズはワトソンを伴って現地に赴く。同じ頃、ロンドンでは恐竜に人が殺されるという事件が発生する……というのがストーリー。

この映画、ホントにホームズとワトソンが恐竜やドラゴンといったモンスターと対決する映画だ。劇中で実際に「恐竜に襲われるホームズ」とか「ドラゴンと空中戦を繰り広げるホームズ」という場面が展開される。「何故、恐竜やドラゴンが19世紀末のロンドンにいるのか?」という部分については、一応、劇中でそれなりの説明がなされている。ホームズが持ち前の推理力で謎に迫る展開には、主人公がホームズ&ワトソンである必然性もあると僕は思う。

あまりにも荒唐無稽な設定で、ホームズ、あるいはドイルをバカにしてるのか?と思うかも知れないけど、僕は意外と制作者は分かってる人なんじゃないかとも思う。例えば、「恐竜がロンドンに現れる」と言うとドイルの『失われた世界』を思い出す人もいるだろう。ある意味でホームズと『失われた世界』というドイルの二つの作品のクロスオーバーという見方もできる……かも。

あと、何故か本作ではホームズのフルネームがロバート・シャーロック・ホームズとされている。「この映画オリジナルのホームズですよ」という意味もあるんだろうけど、個人的にはラスボスのキャラクター設定と合わせて、ロバートの名前にはガイ・リッチー版『シャーロック・ホームズ』に対するメッセージがあるんではないかと邪推してみたりする。

スチームパンク冒険アクションとして、結構、楽しめた。意外とオススメ!


【見所チェック!】
  • 首から下が麻痺した男が、鋼鉄の鎧で復活!
  • クライマックスは気球とドラゴンのロンドン上空での空中戦!
  • マイクロトフではないけど、ホームズの兄も登場するよ。

DATA-----------------------------------------------
シャーロック・ホームズvsモンスター(2009/アメリカ)
監督:レイチェル・ゴールデンバーグ
脚本:ポール・ベイルズ
出演:ベン・サイダー、ギャレス・デヴィッド=ロイド
   ウィリアム・ハウ、エリザベス・アレンズ
   ドミニク・キーティング 他
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at 22:16, Zhi-Ze(ジーズ), サ行

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第9地区

評価:
¥ 2,945
Amazonおすすめ度:
黙示録的SF映画
こんな宇宙人、見たことない!
いやぁー凄いわ

JUGEMテーマ:映画
 
まだ“SF”という言葉すら知らなかった、あの頃に引き戻されるような熱いSF映画!


アカデミー賞にノミネートされたりしたから、ちょっと格調高い作品っぽい扱い(でもないか?)になってる気もするけど、『第9地区』は物凄く楽しいSF映画だよ。

突如、南アフリカのヨハネスブルク上空に飛来した巨大な宇宙船。その中には大量の衰弱した異星人(通称・エビ)が乗っていた。それから、28年後、異星人たちは難民として、「第9地区」に隔離され、MTUという機関により管理されていた。MTUの職員であるヴィカス(シャールト・コプリー)は、異星人たちを都市部から離れた「第10地区」に移住させるプロジェクトの責任者に任命された。というのが、物語の前提となる設定。こう書くと、何だかややこしそうな話なんだけど、この部分の説明をドキュメンタリー風の演出で説明していて、現在の状況を凄くスムーズに分かりやすく説明していると思う。

で、この異星人(通称・エビ)のデザインが絶妙。一応、二足歩行してて、人間と同じように生活はしてるんだけど、見た目は『仮面ライダー』の怪人みたいだし、その生態もなかなかお友達にはなり難いだろうな。。。と思わせるものがある。『アバター』のナヴィくらいだと、何とか友達になれそうだし、最悪、まあナヴィになっても良いかなとも思えるけど、この映画のエビになるのは、ゴメンこうむりたい。これが後半の物語に生きてくる。

舞台からも分かるように、アパルトヘイトのメタファーにもなってるとか、とにかくシナリオが抜群に良い。まあ、そこら辺のことは、みんな指摘してるので、今更、僕が書くまでもないな。僕はクライマックスで泣きました。

たぶん作った人たちは意図してないんだろうけど、設定にバルタン星人が登場する『ウルトラマン』の第2話「侵略者を撃て」を感じたり、自分の意図に反して異形の者になってしまう所は『仮面ライダー』っぽいとか、パワードスーツに乗り込むくだりが『ガンダム』っぽいし、「これ板野サーカスやん!」という場面もあった。要するに僕がまだSFという言葉も知らなかった頃に燃えた、いろんな作品の要素が詰まった映画。最高に燃える映画だった。


DATA-----------------------------------------------
第9地区(2009/アメリカ・ニュージーランド)
監督:ニール・ブロンカンプ
脚本:ニール・ブロンカンプ、テリー・タッチェル
出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ
   ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド
   ナタリー・ボルト、シルヴァン・ストライク
   ジョン・サムナー、ウィリアム・アレン・ヤング   
   グレッグ・メルヴィル=スミス、ニック・ブレイク   
   ケネス・ンコースィ 他
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at 01:08, Zhi-Ze(ジーズ), タ行

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2486年宇宙の旅

評価:
¥ 3,507
Amazonおすすめ度:
買ってはいけない

 
JUGEMテーマ:映画

『2001年宇宙の旅』はやっぱり偉大な作品だと思い知る為に、485年後の宇宙の旅を経験するべし!


敢えて書くまでもないとは思うけど、本作はキューブリックの『2001年宇宙の旅』の続編でもなければ、スピンオフとかリメイクでもない。タイトルはおそらく販売会社が日本向けに付けただけだと思う。

ただ、全く見当ハズレのタイトルかと言えば、そうでもなくて、一応、冒頭に「キューブリックに捧ぐ」という一文が添えられているし、『シャイニング』や『時計じかけのオレンジ』っぽいことをやろうと思ったのかな?と思わせるような場面がいくつかあった。何より、作品全体のトーンとして『2001年宇宙の旅』的なことをやりかったのかも?という気配があったりもする。

ストーリーは、タイトルの通り「2486年に宇宙を旅する物語」だ。調査の為、太陽系の外れに遺棄されていた巨大宇宙船に乗り込んだ4人の男女。しかし、宇宙船は彼らの乗船と同時に、超光速で深宇宙に向けて移動し始める。

舞台となるのは巨大宇宙船の船内。なんだけど、この船内がちっとも宇宙船に見えない。どこかのリゾートホテルみたいな感じ。おまけに艦橋はどう観てもレコーディングスタジオのPA卓みたいだし、さすがに2486年ともなると、宇宙船内がそう見えないくらいに、自然なデザインになってるということか!

そして、『スターウォーズ』のR2D2を思わせる喋る掃除機……ではなくロボットも登場する。しかも3体。さらに、どこからどう見ても人間にしか見えない女性型アンドロイドも出てくる。2486年にはこれほどまでに人間的なアンドロイドが作れるわけだ。『FSS』のファティマもびっくりだ!

4人の乗組員が社会と隔絶した閉鎖空間の中で、徐々に外見的、内面的な変化を起こし、人間関係も変わっていく様を淡々と(そして、退屈に)描いていく。好意的な視線を向けるなら『2001年宇宙の旅』っぽく見えるかも知れない?

そんなわけで、やっぱりキューブリックって人は偉大なんだなあ。としみじみ思い起こさせてくれる90分ちょっとだった。

DATA-----------------------------------------------
2486年宇宙の旅(2008/イギリス)
監督・脚本:ロビー・モファット
出演:スーザン・ハービソン、レイチェル・ラス
   ポール・キャシディ、ジャン=ポール・ゲイツ 他
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at 16:47, Zhi-Ze(ジーズ), ナ行

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スリ

評価:
¥ 3,560
Amazonおすすめ度:
愛すべき文雀たち
大傑作…なのに

 
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スタイリシュという言葉を使うなら、この映画に使うべき。スタイリッシュな香港を見るべし!


“スタイリッシュ”って言葉はどうも、「なんとなく」使われてるような気がして、好きじゃないんだけど、この『スリ』という映画を表現するのに、“スタイリッシュ”って言葉が真っ先に浮かんでしまった。

内容はタイトルが示すとおりサイモン・ヤム扮するケイをリーダーとする四人組のスリチームの活躍を描く。ちなみにタイトルの原題は『文雀』。文鳥の意味であると同時にスリの意味も持っているので、『スリ』というタイトルは直訳に近いわけだ。

サイモン・ヤムら主役の四人組は、「スリ」を生業として生活している。冒頭からその仕事ぶりを見せてくれる。このスリのシーンがカッコ良い。流れるようなチームワークで、次々に財布をスっていく。彼らにとってこれが日常。

そこに謎の美女が現れる。彼女と関わってしまったことで、四人の日常が崩れ始める。このあたりの描写も面白くて、シリアスな展開の中にほど良く笑えるシーンも入ってるのも、良いアクセントになってる。

DVDの特典映像として入っていたジョニー・トーのインタビューの中で、「ミュージカル映画が撮りたかった」という言葉があった。クライマックスで見せる雨の中のシーンは、まさにミュージカルを思わせる。ダンスのようなスリ。カッコ良すぎる。一瞬、スリになろうかと思ってしまった。

さらにジョニー・トーはインタビューの中で、「伝統的な東洋の文化の中に、西洋の文化が入ってきた頃の香港」というキーワードを出していた。それを表現する為に、失われつつあるかつての香港の建物や、フランス人が作曲した音楽を劇中で使っているわけだけど、この映画については、これが完璧に狙い通りに機能していると思う。間違いなく香港もこの映画の主役になってる。

全く穴のない映画とは言わないけど、かなりの部分で監督の描こうとした世界を表現できている作品だと思う。ホントに“スタイリッシュ”な映画だった。


【見所チェック!】
  • 自転車四人乗りで多幸感溢れる男たち。
  • ロー・ウィンチョウの女装。しかも、ナース姿!
  • とにかくクライマックスの雨の中でのスリシーンは必見。


DATA-----------------------------------------------
スリ(2008/香港)
監督:ジョニー・トー
脚本:チェン・キンチョン、フォン・チーチャン
出演:サイモン・ヤム、ケリー・リン、ラム・カートン
   ロー・ホイパン、ロー・ウィンチョウ
   ケネス・チェン、ラム・シュー 他
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at 12:04, Zhi-Ze(ジーズ), サ行

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アーリャマーン EpisodeI:帝国の勇者

評価:
¥ 1,452
Amazonおすすめ度:
こんな事が許されるのか…
無題
あまりにも出来すぎている。神懸かかっている。

 
JUGEMテーマ:映画


伝説のインド版『スターウォーズ』。パクリ? ショボい? いやいや、そこがこの映画の面白さだから!


この作品の感想で、「『スターウォーズ』のパクリ映画。見て損した」とか「全体の作りがショボくて面白くない」みたいなのを結構目にする。僕から言わせれば、「そんなの見る前から分かってたろ!」というか「むしろ、そういう部分をこそ面白がる為に見る作品じゃね?」と思うんだ。で、インド版『スターウォーズ』こと『アーリャマーン EpisodeI:帝国の勇者』を紹介したい。

ある惑星で修行を積むアーリャマーンは師匠ホーシンから、自分がアリアナ銀河の国王の息子であり、赤ん坊の時に義母の暗殺を免れる為、ホーシンの元に預けられた王子であるという、出生の秘密を聞く。やがて、アリアナ銀河を支配する義兄や義母、そして、悪に走った兄弟子と対決するというストーリー……とこうして、書いてみると、意外に『スターウォーズ』っぽくないかも。

主人公のアーリャマーンはスタローンとジャッキー・チェンを足してメタボ度をプラスして、オッサン的部分を増幅したようなルックス。インドの人気俳優らしいが、この辺の感覚の違いはお国柄か。旅のお供は、R2と3POを足したようなアンドロイド・トポ。ちなみにトポはR2のように序盤は電子音で喋るんだけど、後半になると、突然、普通に喋りだす。きっと改造されたんだな。

ラスボスっぽいのが、悪に走った兄弟子にして、アリアナ銀河の支配を目論む「労働組合」のボス・ナーラック。「労働組合」は誤字じゃないよ。字幕が間違ってる可能性はあるけど、ホントに「労働組合」って書いてあった。

さらに、アーリャマーンの義兄にして現国王のドルダールも悪役の一人。彼は生まれてすぐ、その禍々しい姿を見た国王が牢に幽閉し二十数年を鎖に繋がれて生きてきたキャラ。実の父に忌み嫌われるという悲劇的な生い立ちではあるけど、赤ん坊時代の彼の姿はなかなかエクストリーム。まあ、国王の判断もまあ仕方ないかなと思える説得力がちゃんと有る。彼の登場シーンは必見!

さて、見所いっぱい作品なんだけど、「EpisodeI」となってる通り、この1本では物語が完結しない。続編が日本でソフト化されてないのは大問題だよ!


DATA-----------------------------------------------
アーリャマーン EpisodeI:帝国の勇者(2001/インド)
監督:ディンカー・ヤニ
脚本:ムケーシュ・カンナ
出演:キラン・クマール、ディーパク・ジェティ
   マンヤータ・クラール 他
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【見所チェック!】
  • 『スターウォーズ』みたいだけど、なんか違う!微妙すぎるガジェットの数々。
  • 斬ったり刺したりではなく、叩いて殴り倒すように使うライトセーバーもどき。
  • アンドロイド・トポと「労働組合」の悪アンドロイドの激しいバトル!
  • 「なんか顔ついてね?」っぽいデザインのデススターもどき。
  • 「え!そこで終わり?」という衝撃のラスト!


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at 16:18, Zhi-Ze(ジーズ), ア行

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三国志

評価:
¥ 2,438
Amazonおすすめ度:
趙雲のお話し
柴錬の小説のごときテンポの良さ。
なぜ実在の人物を使ったのか。

 
JUGEMテーマ:映画

三国時代を舞台に全く新しいドラマを描く『三国志』。消化不良気味ではあるけど、とにかくアンディ・ラウの趙雲の雄姿を見るべし!

『レッド・クリフ』と同年の公開ということで、二匹目のドジョウを狙った作品だと思ってたんだけど、実際にはこっちの『三国志』の方が『レッド・クリフ』より前の公開だったりする。

この『三国志』は、アンディ・ラウが蜀の五虎将の一人・趙雲を演じ、趙雲が劉備軍に兵卒として参加し、戦場でその生涯を終えるまでを描く……と書いたところで、ちょっと『三国志』に詳しい人は「?」が付くのではないかと思う。

本作で描かれる趙雲の物語は、「正史」に描かれた史実に沿ったものでもないし、物語として伝わる「演義」のものとも違う。少なくとも僕の知る『三国志』の中には存在しない物語。そういう意味で、この映画は『三国志』を知ってる人にとって違和感を、感じてしまうのは間違いない。

一方で『三国志』を全く知らない人が見るとどうかと言うと、おそらく情報量が足らないのではないかと思う。と言うのも、映画全体の構成が、50話くらいのドラマの第1話と第25話と最終3話くらいを中心にダイジェストにしたような構成になっているから。と言えば、なんとなく想像できるだろうか?

そんなわけで、ドラマはちょっと物足りない。せっかく兵卒時代から趙雲が兄と慕う羅平安(サモ・ハン・キンポー)や、曹操の孫娘にして趙雲の宿敵・曹嬰(マギー・Q)という架空の人物を設定し、主要な役割を与えてるのに、残念ながら掘り下げが足らない。せっかく二人とも面白いキャラなのに勿体無い。

ただ、そういった消化不良感はあるが、この映画には圧倒的な魅力がある。それはアンディ・ラウ扮する趙雲のカッコ良さ。『レッド・クリフ』のフー・ジュンには悪いけど、やっぱりアンディはカッコ良い。趙雲の最大の見せ場である阿斗救出の一騎駆けのシーンも鳥肌モノ。なんとなく『三國無双』の影響があるんじゃないかな?とも思うような演出も迫力があった。アンディの魅力に引っ張られるように戦いの迫力は決して『レッド・クリフ』にも引けを取らない出来になっている。間違いなく一見の価値のある作品だとは思う。


【見所チェック!】
  • 主君の子供を抱いて、敵の大群を一騎駆けする趙雲(アンディ・ラウ)!
  • 五虎大将が揃い踏みするシーンのある『三国志』は結構貴重。
  • 琵琶を爪弾きながら指揮する女将軍・曹嬰(マギー・Q)。
  • 芝(アンディ・オン)もイケメン将軍になって大活躍。芝ファン必見!


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三国志(2008/中国)
監督:ダニエル・リー
脚本:ダニエル・リー、ラウ・ホーリョン
   フォン・チーチャン
出演:アンディ・ラウ、マギー・Q、サモ・ハン・キンポー
   ヴァネス・ウー、アンディ・オン、ダミアン・ラウ
   ユエ・ホア、ティ・ロン、チェン・チーフイ
   プー・ツンシン、ティン・ハイフォン 他
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at 00:33, Zhi-Ze(ジーズ), サ行

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